今回はイラストにショートストーリをつけています。よろしければどうぞ
多少の暴力的・流血表現などを含んでいます。嫌な方は絵だけを楽しんでバックプリーズ。
「コレどうしたの?」
こうなる事は予想の範囲内だったんだ
(ああ だとしたら僕は相当マゾヒストなのかもしれないな)
“仕事”を終えて久々に帰ってきた“ホーム”の玄関には、やはりと言うべきか、あの男が待ち構えていた。
「お帰り、アレン」
「・・・ティキ」
彼は僕にとって家族であり、保護者代わりであり、教育係であり。
ノアとして覚醒して、そう日の経っていない僕に一から全てを教えてくれた人だった。それはノアとしての生き方や、人間との接し方、人の殺し方など様々だった。もちろんその中には口に出すのも憚られる事も含まれていた。必要な事だと言われたが、今でもアレはこの男の趣味だったのではないかと思っている。あながち間違ってはいないだろう。
「久しぶりだね、3ヶ月ぶりくらい?」
「正確には3ヵ月と半月ですが」
「あはは、そうだっけか。もうそんなになるんだな。どう?仕事の方はうまくいってんのか?」
「ええ、それはもう・・・と言いたい所ですが、さすがは黒の教団です。内部の警備は侮れないですよ」
「大変だな。アレンが嫌だったら千年公に言って、変わってやってもいいぜ」
「・・・結構ですよ」
歪な笑いを浮かべ、自分の部屋へと足早に歩を進めた。
「何時までついて来る気ですか、貴方は」
「んー?」
部屋の前まで来ても、彼は帰る様子は無く、それどころか一緒に部屋にまで入ろうとしてくる。それをどうにか阻もうと試みるが、如何せん、男女の体格の差か、それとも元々の体力が違うのか、結果として僕は彼に部屋への侵入を許す事となった。
スーツの上着をベットにぐしゃぐしゃにまるめて投げ、ネクタイを緩めてシャツのボタンをはずす。
コレが部屋に入ったときに僕が最初にする行動。もうこれはほとんど無意識でする行為だった。
だから
「アレン」
咄嗟の事で反応できなかった
「それ何?」
僕は体を壁に強かに打ち付けられた。
彼の表情に怒りは感じられず、むしろ笑みすら浮かべている。
この表情は知っている。獲物を甚振る時の表情だ。
小動物を捕らえ、じわりじわりと痛めつけ、楽しむ猛禽類のような。
「・・・何が?」
「俺が優しく言ってるうちに喋った方が身の為だと思うけどね」
彼はキスマークの上に手を這わせ、ゆっくりと撫ぜる。
その感触が気持ち悪い。
手に嫌な汗がにじんでくる。
「見れば分かるでしょ。虫に刺されたなんて、お間抜けな言い訳しませんよ」
「誰に付けさせたの?仕事中でこういう跡がつく事、お前させないよな」
だとしたら望んで付けさせたんだろ?
彼の眼が、僕の思考を探るかのようにまっすぐ見つめてくる。
「誰?今なら相手半殺しで許してやるよ」
「さっさと言えよ。俺そんなに気が長くないから、アレンにまで酷い事しちゃうよ」
「許す気なんてないくせに」
大体貴方サディストだから、僕がここで相手の名前を言ったとしても僕に酷い事しちゃうんでしょ?
相手の男も半殺しじゃすまないですね、きっと。
あの時のエクソシストみたいにティーズを使いますか?
「・・・・・・ラビですよ」
「誰それ?黒髪の奴・・・じゃないか。アイツはアジア系の顔だしな」
ティキの手が首にかかる。徐々に声帯を締め付け、息が苦しくなってくる。
「赤毛の・・・右目に眼帯をした、エクソシストです。ブック、マンの後継しゃ・・・ゲホッ」
肺に空気が入ってくる。意識が明瞭になる。途端に饒舌になる僕の言動。
「教えてあげましょうか?彼がどんな風に僕を抱いたか」
「そうだな、今晩のお前とのセックスの参考にでもさせてもらおうかな」
精一杯の皮肉もティキには通じず。楽しそうに笑いながら話す彼の姿に畏怖の念さえ感じた。
徐々に近づいてくる彼の顔に逆らわず、そのまま受け入れた。拒む事を知らない僕は、彼の要求に何でも応える。宛ら愛玩人形のようだ。頭の片隅で何処か虚ろにそう思った。するとそれが気に入らなかったのか彼は胸についたキスマークを、まるで張り付いて剥がれないシールを剥がすかのように爪を立て、皮下組織ごと抉り取ったのだ。
悲鳴は口腔から漏れる喘ぎ声と混じり、彼をさらに興奮させた。手についた血を舐めながら彼はうっそりと笑った。
「今はこれ位で勘弁してやるよ」
いくらノアに再生能力があるとはいえ、全く痛みが無いわけではないと、恨めしそうに彼を見る。
「お前に男の誘い方を教えたのは、俺以外の奴と楽しませるためじゃない」
「覚えとけよアレン。次は無いからな」
流れる血は辺りに鉄の臭いを漂わせ、シャツに紅い染みをつくった。
補足説明をば。
アレンは原作どおりエクソシストです。ですが、途中でノアとして覚醒してしまい伯爵側に身をおくことになりました。といっても、今までと変わらずエクソシストとしてアクマの破壊活動はしています。伯爵の命で現在はスパイ活動のような事もしています。ノアたちとはたまに接触するくらい。
ティキは文章中にもあるようにアレンの教育係として、暫くの間寝食をともにしていました。アレンに対して執着を見せている節があります。
色々描きたい台詞がかけて満足です。表現が稚拙すぎて分かりにくかったら御免なさい。
文字書くのなんて何年振りなんでしょうか、やばいですね、普段書いてるものが物なだけに説明文っぽくなってますね。比喩的表現が出来ない。大目に見てやってください。矛盾してたら御免なさい。
え―――・・・正直に告白します。ティキのコートは、塗ってる途中で厭きました。色むらはその表れかと。
汚い絵でスイマセンね。